岐阜県恵那市にある野井公民館。5月上旬まで、小学生たちが通う学童保育の場として使われていた。
新型コロナウイルスの影響で学校が一斉休校になった3月以降、午前8時半から午後6時半まで子どもたちを預かった。
「感染を防ぐために絶対に休所すべきだ」「仕事で面倒を見られないので何とか開けてほしい」
父母会での意見は割れたが、保護者全員にアンケートをとった結果、7割が開所を望んだため、開けることにした。
学童支援員のほとんどが兼業で人繰りが苦しく、現場主任の西尾桃子さん(53)は、ほぼ毎日のように出勤した。
共働きの夫婦2人暮らしだが、3月中は夫に食事を作った記憶がない。
あまりの忙しさで昼のお弁当を持たせる余裕はなかったし、朝は学童保育の準備、夜はお互い残業で疲れ果てていたからだ。
そんな夫婦の元に9月、桃子さんが夫の扶養から外れることを知らせる通知が届いた。
扶養から外れても「夏休み3回分の喜びがあったから」と語る西尾さん。一斉休校中に子どもたちと作った「ポニョのラーメン」についても聞きました。
朝から学童保育を開けたことで…
2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル